Soixante dix-sept

地方のアンティーク店で出逢ったパピエマシェの箱

パピエマシェとは、紙を圧縮して膠（にかわ）を塗り作られた物で、
1800年代お皿や箱やトレイ、小物入れなどのアイテムが造られていました。
シルバープレートの製品が出てきだした、20世紀初頭には製造されなくなったようです。

こちらは珍しい細長い箱型のパピエマシェ。
手袋の専用箱だったようです。

落ち着いた色味で描かれたアールヌーヴォーのお花が素敵です。
ジャポニズムの影響を受けたようで、日本の漆器や蒔絵を思わせる風合い。
写真では分かり辛いですが、落ち着いたゴールドが所々に効いています。
驚くほどしっかりとした質感で紙とは思えない感覚に驚くアイテムです。

スクラッチ傷により白くなっている部分あり。
裏面には黒ずみあり。
メーカーズマークと商標登録の文字があります。（メーカーは不明）
また蓋にデザイナーと思われるサインが入っています。

時を経て人手に渡ってきたお品です。
使用による細かい傷、貫入があるものもございます。
古いものの雰囲気をご理解いただけるかたにお届けできたらと思います。

当店で販売する商品には経年による劣化や損傷などがある場合がございます。
目立つところはできるだけ商品説明にて記載させていただきますが、説明以外にも小さな傷や汚れがある場合がございます。
古いモノの特徴として、ご理解とご了承をお願いいたします。

※全ての状態を書き留めるのは困難なため、状態が気になる方はご相談ください。

【購入国】フランス
【製造国】フランス
【年代】19世紀末頃
【サイズ】約30cm×9.5cm　高さ約4cm強