Soixante dix-sept

ベルギーで出逢ったフランスの古地図。
「VOIES NAVIGABLES DE LA FRANCE」
道路開通の為、通行可能な道を案内している地図。
1887年「BAUDRY et Cie Editeurs」から発行されています。
印刷は「Erhard Freres」。

麻布に地図が張られ、縁取りも同布でしっかりとされています。とても丁寧かつ便利に造られています。
まだ、庶民がそれほど車に乗って出かけることが無かった当時、地図もとても貴重なものだったことが分かります。
地図上のアルザス地方（ストラスブール）がドイツ領になっているのも歴史を感じられる部分です。
私はこういったモノに出逢うたび、小学生の時に読んだドーデの「月曜物語」の中の一篇、「最後の授業」を思い出します。

時々開いて眺めるのも楽しいですし、額に入れて飾っても雰囲気があります。
立てかけておくだけで存在感のある古地図。
経年により傷みがありますが、目だった欠陥はありません。
人手に渡ってきたものです。古いものの雰囲気をご理解いただけるかたにお届けできたらと思います。

※全ての状態を書き留めるのは困難なため、状態が気になる方はお問い合わせください。

【製造国】フランス
【購入国】ベルギー
【年代】1887年
【 サイズ 】約18.5cm×約11.5cm
　　　　　　（開いた状態66.5cm×53.5cm）