Soixante dix-sept

地方のアンティーク店で見つけたモシュリンヌの木箱

大き目な正方形のモシュリンヌ。
内部は薄いブルーのシルクが貼られています。
スミレとマーガレットのペイントが施され、Amelie-les-bainsという南仏の町の名前が入っています。
アメリー・レ・バンはその名にBains（お風呂）の単語が入っているとおり、温泉のある保養地です。

鍵が付属していて閉めることも可能です。
現状きちんと閉まります。

裏面に小さなチップあり。
底にヒビが一本あり。
表面に数か所ひっかき傷が見られます。
ペイントの剥がれは若干。
（パッと目に気になる部分は写真に撮っておりますのでご確認くださいませ）
また蝶番付近に生地に痛み、また一か所木に割れ目（薄く剥がれている感じ）がありますがガタつく状態ではありません。

以上、難点はありますがあまり見ない大きさと鍵部分も稼働している為、
このアイテムとしては状態が良い物です。
どの他細かい小傷などがある場合もありますが、時を経てきた自然素材ですのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

モシュリンヌとは・・・１8世紀後半、スコットランド南西部には　Mauchlineという町を中心に　木工工芸品で栄えている一帯がありました。
その地域で生産される木工品は、19世紀”観光ブーム”とともに、土産物として有名になり、ヨーロッパ各地に一気にひろまります。携帯用裁縫ケース、切手ケース、宝石箱など、数多くの箱物がさまざまな国へ輸出されたもの。
もともとプラタナスの木で作られていたようですが、あまりの人気に材料が不足して遂にはオリーブの木を輸入して箱をつくっていたと言われています。そのため、地名を取って「Mauchline」と呼ばれたり、「Boite d'olive」（オリーブの箱）とも呼ばれていました。
残念ながら１９３０年代には生産が終了してしまいました。
現在、沢山のコレクターの方が世界にいる、人気のある”箱”なのです。

当店で販売する商品には経年による劣化や損傷などがある場合がございます。
目立つところはできるだけ商品説明にて記載させていただきますが、説明以外にも小さな傷や汚れがある場合がございます。
古いモノの特徴として、ご理解とご了承をお願いいたします。

※全ての状態を書き留めるのは困難なため、状態が気になる方はご相談ください。


【製造国】スコットランド
【購入国】フランス
【年代】1800年代後半〜1930年以前
【 サイズ 】　最長約17.5cm×約17cm　高さ約7.5cm