Soixante dix-sept

パリの蚤の市で出逢ったグランヴィルの銅板画

1860年代に出版されたフォンテーヌ寓話集の挿絵。
当時擬人化した動物や植物を描いたJ.J.Granvilleによるもの。
ちょっぴり皮肉った風刺画など興味深い作品が多いのです。

ページを切り取りコレクションしていたようです。
切断が少し斜めになっているものもあり綺麗な長方形ではありません。
上下には書籍だった名残の金彩がみられ、高価な本だったことがうかがえます。
額に入れて飾っていただくと興味深い一枚になると思います。

A…毛の短いうさぎ家族に毛の長いモグラ？「わが友よ、このような場合君は毛を短く刈りに行きなさい」
B…蟻が農夫たちを見て「恐れていることは彼らが自身の財産を荒らし、必要であれば火をもつけることだ」
C…ハンカチを手にした殺人鬼のワニが「私は今もう一匹を失ったことに嘆き泣いています」
D…キツネがムッシュー達に向けて「はっきりといえることは、マダムも糸を作ることだ」
E…男性達が博識ぶってお喋りをしているのを動物たちが聞いている画

ざっくりと文章を訳しています。
どんな皮肉や揶揄が込められているのか考えてみるのも面白い。

それぞれにシミが見られます。

人手に渡ってきたものです。
古いものの雰囲気をご理解いただけるかたにお届けできたらと思います。

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【生産国】フランス
【購入国】フランス
【年代】1860年代
【サイズ】長さ　約23cm