Soixante dix-sept

モシュリンヌのブックスタンド
モノグラム入り

【製造国】スコットランド
【購入国】フランス
【年代】1800年代後半〜1930年以前
【サイズ】最長　約29.5×9.5cm（伸ばすことができます）

フランス南西部の町Luchonのお土産として造られたブックスタンド（温泉のある保養所的な場所）
モノグラムが入っているので当時お土産として選びワクワクしながら入れてもらった姿が浮かびます

モシュリンヌのブックスタンドはアイテムとして珍しいのですが、長さを調節できるタイプは更に希少
鳥の描かれ方もとても緻密で数あるモシュリンヌの中でも高価なものだったと推測できます

職人さんの技術でしっかりと組まれていますが収縮する際にはゆっくりと加減しながらお取り扱いください

一か所角に欠け、背の部分を外す場所に小さな欠けあり
少しヒビが見られます


モシュリンヌとは・・・
１8世紀後半スコットランド南西部にはMauchlineという町を中心に木工工芸品で栄えている一帯がありました。
その地域で生産される木工品は19世紀の”観光ブーム”の波に乗り土産物としてヨーロッパ各地に一気にひろまります。
携帯用裁縫ケース、切手ケース、宝石箱…数多くの木工品ががさまざまな国へ輸出されたそう・
もともとプラタナスの木で作られていたようですが、材料不足となりオリーブの木を輸入して箱をつくっていたと言われています。
これらの工芸品を地名を取って「Mauchline」、また素材から「Boite d'olive」（オリーブの箱）と呼ばれるように。
残念ながら1930年代には生産が終了。
現在は沢山のコレクターの方が世界にいる思い出の工芸品となっています。



時を経て人手に渡ってきたお品です。
説明に記載していない使用による細かい傷、貫入がある場合もございます。
製造過程でできた窯傷の小さな凸などはどのアイテムにも見られます
古いものの雰囲気、時を経たものということをご理解いただける方にお届けできたらと思います。

※全ての状態を書き留めるのは困難なため、状態が気になる方はご相談ください。